ようやく景気回復の兆しが見えたはずの日本経済は、今年3月11日の東日本大震災、福島原子力発電所事故により、一気に先行きが不透明となりました。大震災の影響は、日本全国に及んでいます。中でも、東海、東南海、南海の3連動地震の発生が高い確率で予測されている静岡県にもさまざまな影響をもたらしています。駿河湾を眼下に広げる清水にとっても重大な課題として受け止めなければならないでしょう。

 われわれ建設業を取り巻く環境は、大震災以前の厳しさがさらに増してきているように思われます。被災地の復興が優先されるため、被災地以外の公共事業の減少は避けられないと考えるべきでしょう。ダンピング問題をはじめとした入札・契約制度の課題は依然として建設業の経営を圧迫しています。これまでも抱えていた、こうした難問をそのままに、大震災後の新たな国の姿を模索する大きな仕事が求められているのです。

 平成20年度に創立90周年を迎え、100年を目指した歩みを始めたばかりの清水建設業協会にとって、今、否応なく背負わなければならない荷物はとても重いものです。しかし、われわれは幾多の苦難を乗り越え、豊かな生活の礎を築いてこられた諸先輩方を思い、そして次の世代に歴史を手渡していくために、どのような厳しい道のりにも着実な足跡を残していかなければならないと決意を新たにしています。
 地域社会になくてはならないのが建設業であり、清水建設業協会であります。地域の皆様の安全・安心を守り続けるためにも、われわれは生き続けなければなりません。その責任をまっとうするには、優れた技術と経営の追求を休むことはできません。本年度もそのような活動に一層注力してまいりたいと考えています。

 どうか、清水建設業協会の活動に対しまして、引き続きご理解とご協力をお願いいたします。